甘噛みは意思表現のひとつ
犬を飼う上でお困りごととしてよく話しに上がる「甘噛み」。
対応する際のポイントを挙げておきます。
”甘噛みは出来るだけ早くさせないようにするべき。しかし、元来備えている行動であることも理解する”
犬は手足を巧みに動かせないため、より使いやすい口を使って感情や意思を伝えようとします。相手の反応も同時に見ているため、コミュニケーションやスキンシップ、遊び、情報収集といった要素が甘噛みには含まれています。「あなたはどんな人なの?」「もっと遊んでほしいです」など犬からのサインを読み取ることも飼い主として求められます。
”犬の歯が人の体や身に付けている衣服等に触れた瞬間に「ア゛ッ!」「痛い!」と声を出し、犬をびっくりさせる”
噛む強さや程度に関係なく、「歯を人に当てることはいけないこと」だと教えます。歯を当てた後に大きな声に驚いて、噛むという行為を止めれば即座に褒めます。声を発するタイミングが重要です。
”甘噛みをされたらケージやクレートに一度戻したり、飼い主がそばを離れるなど距離を取り、クールダウンする”
「距離を取る」ということは、大切な人が離れていくため甘噛みはしない方が良いと伝わりやすいです。落ち着いた頃合いで再び戻ることを繰り返すと良いでしょう。
”おもちゃを使いながら噛んで良いものはこれだと教える”
おもちゃは原則飼い主が一緒になって使い、遊ぶものです。 噛ませる場所と飼い主が持つ場所の距離が十分にとれるようなおもちゃ(ロープ状のもの、タオルに結び目を作ったもの)を使いながら、 上手に遊べている状態を「よく出来てる!」としっかり褒めながら遊びましょう。噛みたい欲求、遊びたい欲求、噛んで良いものを教えるなど、遊びの中で多くのことを学び、飼い主への気持ちも満たすことが出来ます。